日野自動車株式会社様

東京モーターショー2017用映像コンセプトの創出

日野自動車株式会社(以下、日野自動車)は「東京モーターショー2017」で未来の物流業界をテーマにしたビジョン映像を発表しました。この映像は、サービスデザイン手法を用いた共創ワークショップを通じて作成されたシナリオを映像化したもので、未来の物流が実現する生活者視点の体験価値を表現しています。「東京モーターショー2017」で上映され、また日野自動車のプレゼンテーションでも使用されました。(2018年3月時点の情報です)

東京モーターショー2017の様子

背景

日野自動車は、社内外のステークホルダーと共創し、物流業界が抱える課題の解決を目的としたさまざまな活動に取り組んでいます。 この活動の一環として、「東京モーターショー2017」日野自動車ブースにて、日野自動車がめざす「未来の物流業界」を映像として発表しました。

ビジョン映像のキャプチャー画像

取組み

日野自動車が描く物流業界の未来像と、物流業界を取り巻く人材不足などの厳しい現状をふまえ、「どのようなメッセージを生活者や物流関係者に伝えていくか」という課題に対し、サービスデザインのアプローチを取り入れ、共創型のワークショップを通じて未来の生活者視点での価値を導出しました。 具体的な手法として、初めにステークホルダーマップによる整理を通じて未来の物流を取り巻く環境を可視化。各関係部門の思いや現在の取組みをふまえ、日野自動車からの提供価値を抽出しました。 次に、抽出した提供価値にもとづきペルソナを設定。ペルソナのEJM (Experience Journey Map)を描くことで企業視点から生活者視点の未来像に変換し、その視点を提供価値のコアとする映像シナリオを作成しました。作成したシナリオはDNPコミュニケーションデザインにより映像化され、「東京モーターショー2017」日野自動車ブースにて繰り返し上映されたほか、2017年当時の下社長によるプレゼンテーションの際にも使用されました。

ワークショップの様子とシナリオの基となったEJM (Experience Journey Map)

成果

共創型のワークショップを通じて、未来の物流像という生活者からは遠い世界を、生活者の共感を得られるようなストーリーへと昇華することに成功しました。 また、DNPとしても今回の日野自動車との取組みを通じて、一連のサービスデザイン手法を用いたコミュニケーション設計技術、および実施ノウハウを蓄積できました。

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※サービスデザイン・ラボは、DNP大日本印刷の登録商標です。

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