自社事例(京あそび)
江戸時代の天才絵師 伊藤若冲 ゆかりの地「宝蔵寺」で若冲に浸る
2016年に生誕300年を迎え、今なお根強い人気を誇る江戸中期の奇才の絵師「伊藤若冲」。伊藤家の菩提寺である浄土宗西山深草派「宝蔵寺」は若冲の作品はもちろん、若冲に関係の深かった絵師たちの作品などを所蔵しています。その宝蔵寺を会場に貴重な若冲作品の鑑賞に加え、若冲が愛したモチーフが登場する落語や住職と学芸員とのトークショーなどを交えた江戸時代の天才絵師 伊藤若冲の魅力に浸るプログラムを開催しました。
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プログラム内容
プログラム1 数々の若冲作品の鑑賞と若冲が愛したモチーフが登場する落語のコラボレーションで、江戸時代の天才絵師 伊藤若冲の魅力に浸るプログラム「若冲に浸る」
会場の様子 |
<開催日時>2017年9月17日(日)、18日(月・祝)
<プログラム内容>
・小島住職による「若冲を語る」法話
・4K映像作品「若冲 祈りのかたち」の鑑賞
・若冲作品ほか水墨画鑑賞
・上方落語家 桂よね吉氏による落語「天神山」
当日の宝蔵寺本堂は熱心な若冲ファンで埋め尽くされました。宝蔵寺の小島住職の笑いを交えた軽妙な法話を楽しんだ後、2つのグループに分かれ、書院では「髑髏図」、「竹に雄鶏図」、高精細複製の「果蔬涅槃図」などをご住職の解説を聞きながら鑑賞、本堂では4K映像作品「若冲 祈りのかたち」を上映しました。貴重な作品の至近距離での鑑賞を心ゆくまで楽しむ、若冲尽くしの時間を過ごしました。
最後は3人の上方落語家による落語会。とりは桂よね吉氏です。親交の深いご住職の若冲エピソードで笑わせ、若冲作品にも登場する髑髏や動物にまつわる人情落語「天神山」でほろりとさせ、3時間のプログラムを締めくくりました。
<参加者の声(アンケートより抜粋)>
◎若冲の掛物を生で(ガラス越しでもなく)見ることができた。また、デジタル技術の発達による高精細複製画に感心した。(福井県在住 60代女性)
◎住職のお話がとてもおもしろく、宝蔵寺と若冲の関係がわかった。落語を見ることができていい体験になった。(京都市内在住 20代男性)
◎お寺で法話、落語を聴くことができて、所蔵の美術品を鑑賞できるというのは、すごくゼイタクなことだと思う。新幹線に乗って来るだけの価値アリ!(埼玉県在住 40代女性)
◎お寺での落語がはじめてだったので、臨場感があってホールより迫力がありました。(兵庫県在住 50代女性)
◎普段良く訪れる町中にこんな寺が有る事も初めて知った。訪れるのに便利な場所なので良かった。(滋賀県在住 60代男性)
プログラム2 貴重な作品の詳細な解説と鑑賞、住職と学芸員とのトークショー「宝蔵寺で若冲の魅力にふれる」
トークショーの様子 |
<開催日時>2018年2月24日(土)
<プログラム内容>
・小島住職による法話「若冲を語る」
・岡田先生の解説で若冲らの作品鑑賞
・岡田先生とご住職のトークショー
本堂では小島ご住職による法話を、書院では若冲の傑作「髑髏(どくろ)図」「竹に雄鶏図」に加え、この度新たに発見された、若冲の弟であり、弟子でもある白歳作の「南瓜雄鶏図」他全6点の、詳細な解説付きでの鑑賞をお楽しみいただきました。
解説は若冲に関する著作を多数持つ、嵯峨嵐山日本美術研究所 学芸課長 の岡田秀之先生。若冲と弟子たちとの描き方の違いや、日本画を描く際に用いられるたらし込みという技法で巧妙に描かれた生き生きとした鶏など、学芸員ならではの視点で作品一点一点を解説。さらに普段の美術鑑賞では味わうことのできない自然光での作品鑑賞も実施しました。自然光の中でこそ、作品に描かれた躍動感・奥行を味わえること、個性のあるそれぞれの絵師の持ち味を楽しむことを笑いを交えながら熱く語りました。
後半は、小島ご住職と岡田先生のトークショー。当初は偽物と言われていた「竹に雄鶏図」がしまいこまれていた過去、岡田先生と宝蔵寺との出会い、ご朱印の爆発的ヒットなど、若冲とともに語られる宝蔵寺の歴史から、若冲に関係の深い絵師たちの作品を大切にしていこうという未来への展望まで、多岐にわたったお話が繰り広げられました。
<参加者の声(アンケートより抜粋)>
◎京都や若冲にあまりくわしくなくても楽しめる解説、トーク内容だった。コミカルなトークが楽しめた。イベント全体非常に満足できました。(埼玉県在住 20代男性)
◎人工光と自然光での作品の観え方が異なる事が興味深く面白かった。(千葉県在住 40代男性)
◎硬苦しい雰囲気ではなく、話をずっと聞いているような形ではなく、笑いもあり良い雰囲気だった。(京都市内在住 30代男性)
プログラム3 人気があったプログラム再演「宝蔵寺で若冲に浸る」
上方落語家 桂よね吉氏 |
<開催日時>2018年3月3日(土)、4日(日)
<プログラム内容>
・小島住職による法話「若冲を語る」
・4K映像作品「若冲 祈りのかたち」鑑賞
・ご住職の解説で若冲らの作品鑑賞
・上方落語家 桂よね吉氏による落語「ふぐ鍋」
昨年の実施が好評を博し、再演となった宝蔵寺での落語プログラム。
小島ご住職の法話では、40歳で家督を譲り、仏教の教えに向き合いながら絵を描くことに専念した若冲の生き方に想いを馳せ、現代においても、若冲のように欲に負けずに自己を制することや、ひとつのことを続ける事がいかに大切かということを、自身の経験をまじえ、わかり易く語りました。
若冲らの作品鑑賞では、この度新たに発見された、白歳作の「南瓜雄鶏図」が加わり、若冲の「竹に雄鶏図」との画法の違いや味わいの違いなど、学芸員の先生とのエピソードも交えつつ、ご住職の解説でお楽しみいただきました。定番となった自然光での鑑賞も好評で、通常の美術鑑賞ではできない体験となりました。
休憩の間には、よりゆっくりと作品を間近でご鑑賞いただいたり、「伝匠美®」で作成した「洛中洛外図屏風」を、高精細複製だからこその至近距離でご覧いただき、解説を聞きながら今も残る名所旧跡を確認したりと、会場全体が参加者の皆さんの熱気で満たされました。
最後は上方落語家 桂よね吉氏の落語会。
自身の弟子時代の師匠とのエピソードや、親交の深いご住職の人間味あふれるお人柄をネタに、たっぷりと会場を和ませたあと、今回のテーマであった「日本酒」がキーワードの落語「ふぐ鍋」を披露。ふぐの毒を怖れて譲り合う様子を面白おかしく語ります。臨場感あふれる匠の技に、今夜はお土産の日本酒「桝源」と鍋で晩ご飯...と思われた方も多かったのではないでしょうか
<参加者の声(アンケートより抜粋)>
◎図録などでしか見たことのなかった絵を丁寧なお話で分かりやすく解説してくださり楽しめました。初めて落語を観賞させていただきましたが、非常に楽しかったです!(京都市内在住 20代女性)
◎本堂とかよく冷えるが、暖かくしてもらった。すごく近くで見る事が出来た。落語とのコラボも良かった。(大阪府在住 50代男性)
◎最新の印刷技術のすばらしさを若冲で見せてもらって十二分に楽しめました。(広島県在住 60代男性)
※桂 よね吉(かつら よねきち)
1971年生まれ。1995年、桂吉朝に入門。1999年、ABCお笑い新人グランプリ新人賞受賞。2003年、米吉からよね吉に改名する。2007年、NHK新人演芸大賞 落語部門『七段目』にて大賞受賞。2009年「東西若手落語家コンペティション2009チャンピオン大会」にて優勝。2007年NHK連続テレビ小説「ちりとてちん」に出演。2011年「第6回繁昌亭奨励賞」受賞。
4K映像作品について
世界文化遺産「古都京都の文化財」に登録された社寺や城、華道や和歌などの芸道、京商家の暮らしの知恵など、長い歴史の営みの中で受け継がれてきた貴重な文化遺産の魅力を高精細な映像で紹介。
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