真言宗御室派 総本山仁和寺様
世界遺産 仁和寺 国宝「金堂」高精細8K VR コンテンツを制作 ~文化財に負担をかけずに高精細3D計測を実現~
特別公開時にしか見られない、世界遺産 仁和寺 国宝「金堂」をDNPの3Dデータアーカイブシステムを用いて3次元(3D)データとして計測し、8K対応の高精細VRコンテンツを制作しました。本作品は、2019年9月1日~7日に国立京都国際会館で開催された「第25回 国際博物館会議(ICOM)京都大会」のDNPブース、及び2019年9月7日に開催された「仁和寺音舞台」にて公開しました。
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世界遺産 仁和寺 国宝「金堂」高精細8K VR 特長
1.文化財に負担をかけずに計測し、高精細なVRコンテンツを制作
「金堂」のテクスチャー(材質・質感)などを高精細に再現するため、DNPが参画している「京都文化遺産アーカイブプロジェクト」や「フランス国立図書館の貴重な地球儀・天球儀の3Dデジタル化プロジェクト」などで培った撮影技法やデジタル化のノウハウを活用して、高解像度の撮影を行いました。また、「金堂」の3D計測では、高解像度撮影した画像から3Dデータを生成するフォトグラメトリ計測と、レーザーを対象物に照射し3Dデータを取得するレーザー計測を、最適に組み合わせることで、短期間、かつ、精度高く3Dデジタル化することを実現しました。
2.通常は体験できない視点をVRコンテンツで鑑賞が可能
VRコンテンツでは、特別公開の時にしか見られない金堂内部を歩いているような「ウォークスルー形式」で鑑賞でき、特徴的な意匠や見どころを音声とテキスト(字幕:日本語、英語)で解説します。鑑賞時には、仁和寺の読経の音源を流すことにより、多くの来訪者に、金堂内で拝観しているかのような体験を提供します。
3.計測データを活用した文化財修復支援や多様な表現への展開が可能
今回VRコンテンツの制作のために計測した各種データは、今後予期せぬ自然災害や火災などで修復・復旧が必要となった場合の図面として活用できます。また、これらのデータを新たなコンテンツの制作に利用することも可能で、文化財を身近に楽しむ機会の提供にもつながります。
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この事例で導入した製品・サービス
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美術館・博物館の作品や⽂化財、図書館の貴重資料などを保存、継承するためにデジタルアーカイブ化する際、 ⽴体的な形状をもつ対象物では、2Dの情報を記録する以外に3Dの形状を含めた記録も重要です。 |
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