住基システムとDNP券面プリントシステムの連携でミスなく素早い追記を実現

DNP券面プリントシステムは、自治体窓口での、住民の転入・転居、氏名変更などの際に各種カードへの記載情報を変更する追記業務の効率化をサポートするシステムです。
マイナンバーカード、在留カード、特別永住者証明書、住民基本台帳カードに対応しています。

山武市 額賀様
「山武市は空港からのアクセスが良く、在留外国人、特にスリランカ人の方が多くいます。東京オリンピック2020が開催されたときに、山武市がスリランカのホストタウンに認定されたことがきかっけとなり、スリランカ人をはじめ在留外国人の人口が増加しました。

在留外国人の継続的な増加により、日ごろから在留カードの追記頻度が高くなっています。
きかっけは、新型コロナウイルスによる入国制限の緩和で、入国待機していた方々が次々と山武市に転入し初めて在留外国人が在留カードを取得した際の手続き（入国後14日以内の居住時確定に伴う在留カードへの住所追記）が多く、在留外国人の方が1日に何十人も来庁されることがありました。」

住民情報の登録／更新を行う住基システムと、マイナンバーカード／在留カード／特別永住者証明書等のカードへ追記印字する追記プリンターは、おのおの独立したシステムです。
追記プリンター導入前の一般的な運用は、住基システムの情報を目視確認しながら手入力し変更情報を追記印字します。しかし、DNP券面プリントシステムを導入することで住基システムとDNP券面プリントシステムの2つのシステムが連携でき、手入力が不要になるためタイプミスによるヒューマンエラーが解消されます。

DNP券面プリントシステムが対応する住基システム連携は、住基システムからの「追記情報のコピー＆ペースト」と住基システムからの「追記情報の自動流し込み」の2パターンがあり、山武市様は住基システムからの「追記情報のコピー＆ペースト」により追記印字を行っています。

DNP中島
「住基システムからの「追記情報のコピー＆ペースト」は、既存の住基システムを改修することなく、住基システム端末（PC）にDNP券面プリントシステムのアプリケーションをインストールすることで運用できる連携ですが、実際に使用してみていかがでしょうか。」

山武市 額賀様
「在留外国人の転入は在留カードが追記の対象カードとなります。山武市の追記フローは下記で、DNP券面プリントシステムの住基システム連携により一連の流れを1件あたり2～3分で完結することができます。」

山武市 額賀様
「2021年のDNP券面プリントシステム導入当初から、タイプミスのリスクを極力低減するため手入力を禁止しています。

毎年3月～4月は在留外国人向けの手続きの繁忙期となり、1件あたり2～3分で追記印字ができる住基システム連携機能を使わない運用など考えられません。」

山武市様は、DNP券面プリントシステムの全バリエーション共通機能である「登録住所からの住所選択機能」を活用されています。住基システムから変更情報をペーストする変更内容部分に「千葉県山武市」が自動的に表示される設定することで、コピーする範囲を最小限にする運用が可能になります。

山武市 額賀様
「住基システムから住所情報をコピー&ペーストするときは千葉県山武市以降の住所情報をコピーする運用なので、自動的に「千葉県山武市」を表示する設定にしています。
印刷画面の変更内容の部分に住所情報をペーストする時は、住所情報に被っているところや抜けているところがないかに注意しながら行います。この点さえ注意すれば手入力をすることなく、不慣れな職員でもミスなく素早い追記をすることができます。」