シンプルな操作のDNP製券面プリンターと職員のダブルチェックでミスのない追記業務

DNP券面プリントシステムは、自治体窓口での、住民の転入・転居、氏名変更などに記載情報を変更する、追記業務の効率化をサポートするシステムです。
マイナンバーカード、在留カード、特別永住者証明書、住民基本台帳カード（以下、住基カード）に対応しています。

茅ヶ崎市様が導入したDNP券面プリントシステムのフラットベッド型は、マイナンバーカード／住基カードの追記時にカードへの追記印字後に、住基システム端末にてカードのICチップ情報を書き換える運用手順の場合に適しています。マイナンバーカードのICチップ読み取り機能がありませんが、高品質なカード画像をスキャンできるため、スキャン画像から印字開始位置を自動検出できます。

DNP 中島
茅ヶ崎様での、追記業務の運用手順と注意点をお聞かせください。

茅ヶ崎市 落合様
茅ヶ崎市の追記カードの対象は、主にマイナンバーカードと在留カードです。
まず、窓口で住民からカードを受け取り、住基システムで転入・住所変更等の手続きを行います。その後に、DNP券面プリントシステムで追記印字を行います。

印字後、マイナンバーカードの場合は、専用端末でICチップ内のデータを追記内容にもとづき更新します。
一般的なフローの場合は、マイナンバーカードのICチップ内データの書き換えを先に行います。そのため、窓口呼出の1度目でマイナンバーカードの暗証番号入力、2度目でカード返却のための受け取りを行う必要があり、住民の方を2度呼び出しする動線となってしまいます。

茅ヶ崎市では、先に追記、後からICチップ内データの更新という運用手順／住民の動線設計にすることで、住民の方が窓口に呼ばれる回数を2回から1回に減らせるため、住民の方が待合場所から窓口への行き来する手間を軽減できると考えています。

DNP 中島
手書きでの追記から、追記プリンターによる追記印字の運用へと、変更した経緯をお聞かせください。

茅ヶ崎市 落合様
2016年1月以前のマイナンバーカード交付が始まる前は、追記対象のカードが在留カードと住基カードの2種類で、カードの普及枚数が今と比べてあまり多くありませんでした。そのため、追記の頻度も低く、当時は全ての追記を手書きで対応していました。

手書きで追記の運用をしていた頃は、在留カードの縦幅5mm程度の限られたスペースに文字を収めなくてはならなかったので、手書きをする職員は相当なプレッシャーを感じていました。

茅ヶ崎市 落合様
2015年10月開始の通知カードの交付、2016年1月開始のマイナンバーカード交付が決まっていたので、窓口での追記業務の頻度が高くなることを見越し、手書きからプリンターによる追記印字に運用変更することを決めました。DNP券面プリントシステムの前製品であるDNP裏面プリントシステムの直観的な操作性が決め手となり、無事に手書き運用を卒業することができました。

茅ヶ崎様は、2020年12月には、追記プリンターを現製品のDNP券面プリントシステム（フラットベッド型）にリプレイスし、プリンターによる追記印字で運用しています。

DNP 中島
リプレイス時は、何か困ったことはありましたか。

茅ヶ崎市 落合様
操作性が大きく変わることがなかったため、職員への導入研修も不要とすることができ、困りごともなくスムーズな移行ができました。また、今まで以上に分かりやすい画面フローになっており、使用しやすい印象を受けました。

DNP 中島
茅ヶ崎様で、追記業務で気をつけていることがあればお聞かせください。

茅ヶ崎市 落合様
カードへの追記印字後は、印字にミスがないかを職員2名でダブルチェックすることを徹底しています。お客様のカードの使用状況やカードごとの追記欄の材質違いにより、きれいに印字されてないことがないように注意しています。

※内容について、予告なく変更することがあります。