神奈川県茅ヶ崎市様
DNP券面プリントシステムの2行印字サポート機能はマイナンバーカードの追記欄が満欄になることでの再交付を50%以上低減!
神奈川県茅ヶ崎市様(以下、茅ヶ崎市様)は、DNP券面プリントシステムの2行印字サポート機能を使用し、追記時にマイナンバーカードの追記欄が満欄になることでのマイナンバーカードの再交付を低減しています。今回、2行印字サポート機能の有効性と活用術について、茅ヶ崎市役所 総務部市民課戸籍住民担当 落合様にお話をうかがいました。
(2023年2月15日取材)
問題点:マイナンバーカードの追記スペースが少ない
マイナンバーカード交付枚数推移 |
住民の住所/氏名変更など、マイナンバーカード/在留カード/特別永住者証明書/住民基本台帳カード等に記載情報の変更が生じる際は、自治体の住基システムに登録されている住民情報の変更内容にもとづく更新とカードへの追記印字を行う追記業務が必要です。この追記業務をサポートするシステムが、DNP券面プリントシステムです。
全国民のマイナンバーカードの交付枚数が約7,566万枚※1まで増加していることから、マイナンバーカードへの追記の機会が増えています。
※1:引用元 総務省発表の「マイナンバーカード交付状況について」
マイナンバーカードの追記は、今までの在留カード(約22文字)/特別永住者証明書(約23文字)/住民基本台帳カード(約25文字)等と比較し、追記欄の行数が少ないので追記欄に記載できる文字数が1行約25文字、4行で約100文字と44%減少※2しているため、限られたスペースへの印字を考慮する必要があります。
※2:DNP券面プリントシステムの初期設定の文字サイズにて印字する場合の文字数で試算。(当社調べ)
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マイナンバーカードは満欄になると再交付が必須
DNP 中島
マイナンバーカードは、追記欄が満欄になると再交付としなければならないと聞きますが、実際のところはどうなんでしょうか。
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茅ヶ崎市 落合様
マイナンバーカードの追記は、追記欄がいっぱい「満欄」になると個人番号カードの交付等に関する事務処理要領にもとづき再交付が必須です。
マイナンバーカードが再交付となる場合、当日にマイナンバーカードをお渡しすることができず、住民の方々はマイナンバーカードを再申請後、後日市役所に受け取りに行くといった必要とご足労をおかけすることになります。それ故、マイナンバーカードの場合、追記業務での満欄を極力避けなければなりません。
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茅ヶ崎市 落合様
茅ヶ崎市では、新規マンションの建設や他の市区町村からの転入者数が転出者を超える転入超過(東京23区からの転入数増加率全国No.1)といった状況から追記頻度が高く、住所情報にマンション名までを入れる運用のため追記時の文字数が多くなります。
追記頻度が高いマイナンバーカードの場合は追記欄が4行なので、通常、1行印字モードでは2回の氏名変更/住所更新により満欄になるケースが多く、マイナンバーカード特有の課題です。
※茅ヶ崎市内のマンションを約10件調査すると、マンション名のみで平均15文字程度と住所の末尾にマンション名を挿入すると追記印字の合計文字数は約47文字となり、マイナンバーカードに1行印字モードとした場合、2行(全4行)を使用する。(当社調べ)
満欄によるカード再交付を50%以上低減
DNP 中島
DNP券面プリントシステムの2行印字サポート機能は、1行を2分割して2行分の文字情報を印字できるようにすることで、1回の追記印字で使用する行を節約できるため、マイナンバーカードでは満欄によるカード再交付を低減できると考えますが、実際ご使用いただいていかがでしょうか。
※2行印字サポート機能は一体型/フラットベッド型/プリンター型で共通の機能です。
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茅ヶ崎市 落合様
DNP券面プリントシステムを導入後、2行印字サポート機能を使用すると1行に2行分の文字を印字できるので、マイナンバーカードの場合、満欄によるカードの再交付を肌感覚で50%以上低減できています。
また、2行印字の印字がくっきりきれいなので、住民から視認しにくいといったクレームは一度もありません。1行印字と2行印字の設定切り替えも直感的に画面上で操作できるので助かっています。
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茅ヶ崎市ならではの1行印字/2行印字の活用術
DNP 中島
2015年10月に前製品の裏面プリントシステム、2021年12月からDNP券面プリントシステムを導入していただき、DNP製品の使用歴が長い茅ヶ崎市様ならではの活用術を教えてください。
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茅ヶ崎市 落合様
茅ヶ崎市では、変更内容や追記欄の状況によって臨機応変に対応し、市民サービス向上に繋げており、具体的には、下記の2項目となります。
① 結婚時の氏名変更/記載内容が短い場合はあえての1行印字
茅ヶ崎市 落合様
マイナンバーカード等の追記欄を節約するため、追記時のデフォルト運用を2行印字としていますが、結婚時の氏名変更印字はおめでたいことなので、あえて1行印字で大きく印字しています。
その他、住所が非常に短いなど追記の文字数が短い場合も視認性向上を優先し、1行印字で文字を大きく印字しています。
② 少しの余白も無駄にしないように運用
茅ヶ崎市 落合様
2行印字サポート機能を使う際、一見、追記欄の余白がなさそうな場合でもレイアウト調整し、より多くの領域を使えるように工夫しています。
例えば、前回追記印字した文字が行の真ん中で終わっている場合、アプリケーション上の「変更内容入力」上でスペース(空白)を駆使しながら、印字開始位置を調整し印字行を節約しています。
※レイアウト調整を行う場合、小さな余白に日付や公印のみを上手く入れ込むため、1回の追記印字を2~3回に分けることもあります。
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取材にご協力いただいた茅ヶ崎市様の情報
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- 神奈川県茅ヶ崎市様人口:246,251人(2023年2月1日現在)
- 取材にご協力いただいたご担当者様:茅ヶ崎市役所 総務部市民課戸籍住民担当 落合様
- DNP券面プリントシステムの導入情報:
DNP券面プリントシステム(フラットベッド型)8セット(市内5カ所に設置)
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2行印字サポート機能の紹介動画
動画:1分で分かる2行印字サポート機能(DNP券面プリントシステム)(0:57)
製品の企画・販売元
この事例で導入した製品・サービスについて
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自治体窓口でのマイナンバーカード等の住所・氏名変更などの追記業務をサポート
DNP券面プリントシステム(フラットベッド型)
DNP券面プリントシステム(フラットベッド型)は、自治体窓口での住所・氏名変更など、マイナンバーカード、在留カード、特別永住者証明書の追記欄への記載をプリンターで印字し追記業務をサポートします。 -
自治体窓口でのマイナンバーカード等の住所・氏名変更などの追記業務をサポート
DNP券面プリントシステム
DNP券面プリントシステムは、自治体窓口での住所・氏名変更など、マイナンバーカード、在留カード、特別永住者証明書の追記欄への記載をプリンターで印字し追記業務をサポート。自治体様での運用により一体型/フラットベッド型/プリンター型の3バリエーションをラインナップ。