神奈川県小田原市様
忙しい時期の裏書業務をサポート! 住基連携×IC読込×インクリボンで素早く・綺麗な印字を実現!
自治体窓口では、住民の転入・転居、氏名変更などに伴い、マイナンバーカード(個人番号カード)、在留カード、特別永住者証明書、住民基本台帳カードの記載情報を変更する「裏書」業務があります。DNP券面プリントシステムは、コンパクトなカードプリンターの使用によって従来の手書きよりも素早くキレイにできるシステムです。2022年4月にDNP券面プリントシステムを導入いただいた神奈川県小田原市様に、導入のきっかけや評価ポイント、住基システム連携機能のメリットなどについてうかがいました。(2022年9月9日取材)
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- 神奈川県小田原市人口:187,451人(2022年9月1日現在)
- 導入台数:DNP券面プリントシステム一体型 本庁1台、本庁外1台導入
- 住基システム連携:あり
- 取材協力:市民部戸籍住民課住民異動係 常盤様
他社製品からDNP券面プリントシステムへ切り替えたきっかけとは?
Q:2022年2月頃デモンストレーションにお申込みいただいたきっかけを教えてください。
常盤様
「元々インクジェットタイプのプリンターを使用して裏書業務を行っていたのですが、カードにインクが乗りにくく、乾きにくいことを課題に感じており、インクリボンタイプのプリンターを探していました。当時のインクジェットプリンターは当市で使用している住基システムと連携していたので、次に導入するプリンターも住基システムと連携できるものを検討しており、住基システムのベンダーに相談したところ、DNP券面プリントシステムを紹介されました。実際にアプリケーションの動きと印字の品質を確かめるため、デモンストレーションに申込みました。」
【補足】裏書プリンターの種類
インクリボンタイプ | プリンターヘッドの熱により、インクリボンのインクをカードに転写して印字する |
インクジェットタイプ | プリンターヘッドのノズルから、インクの小滴をカードに吹き付けて印字する |
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小田原市様に聞いた、DNP券面プリントシステムの評価ポイント
1. インクリボンでしっかり印字できる機能
乾かす時間が必要ないので、すぐにカードを市民の方にお渡しできます。
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2. 住基システムと連携可能な機能
自治体様でお使いの住基システムと連携し、変更情報を住基システムから券面プリントシステムへ流し込み、素早く・間違いなく印字できます。
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※連携可能な住基システムについては、弊社DNPアイディーシステムまでお問合わせ下さい。
3. マイナンバーカードのICチップからの変更情報を読み取る機能
あらかじめICチップ内の情報を変更しておけば、マイナンバーカードを挿入し、照合番号を入れるだけでデータの読み出し、変更情報を手入力なしで印字できます。また、ICチップ内の情報が変更されているかの確認にもなります。
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4. 連続印字機能で引っ越ししたご家族の裏書もラクラク
変更内容を再度入力することなく、複数のカードに同一の情報を連続して印字することができます。
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5. 公印も印字可能
公印のデータ(印影)も印字することができます。
また、印刷画面で自由に印字位置を変更することができます。
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小田原市 市民部戸籍住民課住民異動係 常盤様 |
常盤様
「印字の方法をその時の状況によって選択できることもDNP券面プリントシステムの大きなメリットだと感じています。例えば、普段マイナンバーカードの裏書はICチップの読み取り機能を使用していますが、万が一マイナンバーカードのICチップが破損していてICチップが読み取れないといった場合でも、住基システム連携機能で素早い印字が可能です。
当市の使い方としては、マイナンバーカードはICチップ読み取り機能を使用し、その他のカードは住基システム連携を活用して印字を行っています。導入前は、住基システム連携機能ですべてのカードの印字を行う想定でしたが、使ってみるとICチップ読み取り機能で素早く印字ができたので、マイナンバーカードについてはこの機能を活用することにしました。カードごとに一番効率的な方法を選択できるとより裏書業務が捗るなと感じています!」
設置イメージ
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住基システムと連携する場合の裏書フロー
1. 対象カードのICチップ内の情報を変更
2. カードを挿入する
3. 住基システムから市民の情報を検索
4. 住基システムからDNP券面プリントシステムへ情報を送る
5. DNP券面プリントシステムで4.で送られた情報を取得
6. 「住基システム連携データ読み込み」ボタンを押す
7. 印刷画面の変更内容に、情報が反映される
8. 印字する
マイナンバーカードのICチップを読み取る場合の裏書フロー
1. マイナンバーカードのICチップを変更する
2. カードを挿入する
3. ICチップを読み取るための照合番号を入力する
4. 印刷画面の変更内容に、情報が反映される
5. 印字する
高品質・高耐久印字で市民も職員も安心
Q:DNP券面プリントシステム導入後、以前裏書業務で感じていた課題は解決できましたか?
常盤様
「以前のインクジェットタイプでは、約3分~5分卓上扇風機の前でインクを乾かしていました。その後、市民の方にカードをお返ししますが、市民の方もしっかり印字されてるものだと思い、印字部分に触れてしまい消えてしまうことがありました。そんな時は、再度印字し乾かす時間をさらに長くして対応します。ですが、今回導入したDNP券面プリントシステムはインクリボンタイプなので、高耐久な印字ですぐに印字部分を触っても消えることはありません。すぐにカードをお返しできるのは、乾かすために市民の方をお待たせしていた時間を削減でき、非常に助かっています。」
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「また、過去に印字をした市民の方が再度印字して欲しいと来庁することがあります。というのも、時間が経つとだんだん印字が薄くなって、本人確認書類として認められなくなってしまうことがあるからです。そうなると「印字不良のため」と書き添え、追記欄の次行に印字します。そして再発防止のため、ケースを持っていない方にはケースを付けてカードをお返ししています。再印字のために来庁しなくてはいけないこと及び印字不良分の追記欄を埋めてしまうことは、市民の方にとっても煩わしい点だと感じていました。
ですが、DNP券面プリントシステムなら高耐久な印字で薄れにくく、印字不良になってしまうことはないと思います。過去にインクジェットタイプで印字して、印字不良でDNP券面プリントシステムで再印字したカードを見ると印字の乗り具合は市民の方でも一目瞭然でした。」
裏書業務の繫忙期もDNP券面プリントシステムで万全の対策を!
Q:年々マイナンバーカードの交付率が増加し、窓口での転入・転居、氏名変更によるマイナンバーカードの裏書業務も増加してきているかと思いますが、それに対する対策はありますか?
小田原市 市民部戸籍住民課住民異動係 常盤様 |
常盤様
「裏書業務の頻度が特に多くなるのは、3月下旬から4月にかけてです。4月中旬という繫忙期真っ只中にDNP券面プリントシステムを導入しましたが、十分に機能してくれました。当市は、技能実習生を受け入れている工場があり、国外からの転入・転居も多くあります。4月頃その工場から技能実習生約20名が来庁し、一度に全員の裏書をする時も同じ情報であれば連続印字機能を活用して対応しました。今よりもさらにDNP券面プリントシステムを使いこなし、イレギュラーな状況でも素早く対応していきたいと思います。また、本庁にて使用しているDNP券面プリントシステムが予想以上に業務を効率化してくれたので、本庁以外の住民窓口でもこのDNP券面プリントシステムを導入していきたいと思っています。」
DNP券面プリントシステムのデモンストレーション動画(1分47秒)
製品の企画・販売元
「マイナンバーカードのICチップから変更情報読み取る機能」に関するその他の導入事例
※その他のDNP券面プリントシステムの導入事例は「 東京都中野区様 」「 高知電子計算センター様 」「 東京都小平市様 」「 神奈川県横浜市様 」の事例がございます。