クックパッド株式会社様
Cookpad × DNP 共同開催 DESIGN SPRINT
Cookpad×DNP の共同プロジェクトで、“スマートキッチン”を目指した新規事業立ち上げのために、『子供の食生活改善』をテーマにデザインスプリントを実施しましたので、紹介します。
(2016年12月時点の情報です)
実施概要
“スマートキッチン”をめざした新規事業立ち上げのために『SPRINT※1』を活用しているクックパッドのチームの方(5名)と、大日本印刷の包装事業部メンバー(3名)、サービスデザイン・ラボ®松田(1名)の計9名で、『子供の食生活改善』をテーマにデザインスプリントを実施しました。
DAY1
(月曜日):問題を洗い出して、どの重要部分に照準を合わせるかを決める。
DAY2
(火曜日):多くのソリューションを紙にスケッチする。
DAY3
(水曜日):最高のソリューションを選ぶという困難な決定を下し、アイデアを検証可能な仮説のかたちに変える。
DAY4
(木曜日):リアルなプロトタイプを完成させる。
DAY5
(金曜日):生身の人間(ターゲット)でそれをテストする。
※1 『SPRINT』
GV(グーグル・ベンチャーズ)が活用しているプロセスで、アイデアをプロトタイプのかたちにすばやく落とし込み、それを顧客とテストすることによって、たった
5
日間で重要な問題に答えを出す手法をいう。事業戦略やイノベーション、行動科学、デザインなどの手法の「ベストヒット」集を、どんなチームにも活用できる段階的プロセスにパッケージしたもの。
引用:『SPRINT 最速仕事術――あらゆる仕事がうまくいく最も合理的な方法』出版社 ダイヤモンド社
著作者:ジェイク・ナップ (著)、ジョン・ゼラツキー (著)、ブレイデン・コウィッツ (著)、櫻井祐子(翻訳)
DAY1 目標を決めよう!
第1回のアジェンダは以下の通りです。
①メンバー自己紹介
②長期目標/スプリントクエスチョンの策定
③ジャーニーマップを作る
④専門家に聞こう
⑤ターゲットを決めよう
専門家として、食や子供の食育に詳しいメンバーや、過去 のスプリントプロジェクトのメンバーから過去事例を共有してもらい、各自知識を深め共通認識を持ちました。
またターゲットを『小学校低学年1-3年生の子供&親』とし、メインシーンを『レシピを考える』、サブシーンを『夕食を食べる』『食卓で会話する』と設定してアイデアを考えました。
ディスカッションを通じて、
長期目標/スプリントクエスチョンを
右記のように設定しました。
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DAY2 アイデアを発散しよう!
第2回のアジェンダは以下の通りです。
①光速ピッチ
②4段階スケッチ
各自宿題として集めてきた、参考になりそうな世の中の事例を光速に発表し合い、アイデアを発想するためのヒントを作りました。
その後、アイデアの発想とイチオシのアイデアの深掘りを経て、最終的には3コマほどでアイデアを説明するソリューションスケッチに仕立てました。
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DAY3 ベストを決めよう!
第3回のアジェンダは以下の通りです。
①アイデアミュージアム→投票
②プロトタイプの日の役割分担
③プロトタイプのストーリーを考える
④プロトタイプイメージを考えよう
各自のソリューションスケッチを鑑賞し、良いと思ったポイントにシールを貼り、ヒートマップを作成、最終的には決定者が一つのソリューションスケッチを選定しました。
その後、DAY4で実施するプロトタイプ制作の役割分担を行い、プロトタイプのイメージをメンバーですり合わせました。
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DAY4 プロトタイプをつくろう!
第4回はそれぞれの役割分担に沿って、プロトタイピングと、翌日のユーザーインタビューの準備を実施しました。
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DAY5 ユーザーインタビューで確かめよう!
最終日は、DAY4に作成したプロトタイプを活用しながら、ターゲットとなるお母さん5人に実際にサービスを体験してもらい、スプリントクエスチョンを検証するインタビューを行いました。
最後に、結果をもとにメンバーでネクストステップをどうするか話し合い、今回のスプリントを締めくくりました。
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所感
他社のスタンダードな手法、環境に飛び込む形でイノベーション創出を行うプロセスはとても新鮮に感じました。プロセスは詳細にやることや時間が定められていますが、その中でもサービスデザインのアイディエーションツールなども途中織り交ぜて発想するなどの工夫を行うことができました。両社でチャレンジしたことで、相乗効果があったかと思います。今回創出したアイデアの今後や、多様なステークホルダーでの活動をぜひ今後も継続していきたいと思います。
最後にこの場をお借りして、快適な環境、素晴らしいファシリテーション、刺激的な時間を提供いただいた、クックパッドの皆様に深く感謝申し上げます。(松田)
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それを継続的に提供するための組織や仕組みも含めてデザインする方法論「サービスデザイン」を推進しています。
※サービスデザイン・ラボは、DNP大日本印刷の登録商標です。