株式会社世界文化社様

新規サービスのコンセプト創出

株式会社世界文化社様(以下、世界文化社様)は、出版事業を通して培ってきた資産を活かした新しい事業の立ち上げをめざしていました。バックキャスティング型で生活者の潜在的な欲求をかなえる体験を創り上げ、その体験を支えるサービスを段階的に描きました。またアクティングアウト型のプロトタイピング手法Service Prototyping Lab (SPL)を活用し、演技やペーパープロトタイピングを通して具現化・検証を行い、サービスコンセプトを開発しました。
(2014年7月22日時点の情報です)

背景

世界文化社様は、「家庭画報」や「Begin」などの女性誌、男性誌に代表される出版事業を手掛けており、出版事業を通して培ってきた資産を活かした、新しい事業の立ち上げをめざしていました。

取組み

今回、世界文化社様とDNPは、共創型サービスデザインのアプローチを取り入れて、新たな事業のサービスコンセプトを創出しました。
具体的には、サービスデザイン・ラボⓇの独自手法であるOpen Experience Journey Design (OEJD)を使って、生活者の潜在的な欲求を描き、バックキャスティング型※1で潜在的な欲求をかなえる体験を創出し、その体験を支えるサービスを段階的に描きました。その後、サービスイメージを描くフェーズでは、アクティングアウト型※2のプロトタイピング手法Service Prototyping Lab (SPL)を活用し、生活者の潜在的な欲求をどのようにかなえていくか、演技やペーパープロトタイピングを通して具現化・検証を行い、サービスコンセプトを開発しました。

  • ※1未来を予測する上で、目標となる未来の成功シナリオを想定し、そのシナリオからさかのぼって現在何をすべきかを考える思考法
  • ※2開発者がその製品やサービスを使用するシーンを寸劇のような形で演じることにより、オーディエンスからの反応を知覚し、自らの気付きや振り返りに活かす手法の名称

共創ワークショップの様子

私たちの共創型アプローチの特徴の一つは、多様な視点の融合です。今回もさまざまな参加者が集まることにより、新たな切り口のサービスコンセプトを創出しました。
また、サービスコンセプトと、その体験価値をよりわかりやすく伝えるため、ビデオプロトタイピング(アイデアのコンセプトと具体的な体験のストーリーを映像で伝えるプロトタイピング手法)を用いてコンセプトムービーを制作しました。

創出したサービスコンセプトと体験価値を伝えるコンセプトムービーを制作

成果

共創ワークショップを通じて、世界文化社様の強みとなる保有資産を活かした新規事業コンセプトを創出しました。クライアントへ取組みの内容と創出した事業コンセプトを共有し、生活者・サービス提供者両者にとっての価値を確認しました。

関連リンク

DNPではサービスデザイン・ラボという組織を編成し、人起点で商品やサービスの新たな体験価値を創造し、
それを継続的に提供するための組織や仕組みも含めてデザインする方法論「サービスデザイン」を推進しています。

※サービスデザイン・ラボは、DNP 大日本印刷の登録商標です。

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