株式会社講談社様 丸善ジュンク堂書店

本選びを“体験化”して大きな話題に! ブランディング・集客増の起爆剤となった講談社×大日本印刷×丸善ジュンク堂書店の「よみぐすり」フェア

2019年夏、ジュンク堂書店 池袋本店で行われた「よみぐすり」フェアが大きな話題になりました。これは、講談社様の小説レーベル「講談社タイガ」と「レジェンドノベルス」から選書された作品を、書名がわからないように、薬袋を模した「処方本」袋に入れて書店の店頭に陳列するというもの。読者は店頭のパネルにある“気分や悩みのフローチャート”や袋の“効能書き”などを見て、「予想外の作品との出会い」を楽しむことができます。書名がわからない本を陳列するという手法は極めて斬新。実はこの企画は、丸善ジュンク堂書店だけでなく、版元である講談社様とDNPがタッグを組んで実現したものでした。

■背景・課題

【講談社様】新レーベルの販促拡大を書店とともに展開したい
2018年に創刊したネクストファンタジー専門レーベル「レジェンドノベルス」は、イラストが全面に押し出された表紙が多く、文芸の読者にうまく届けられていないという課題がありました。また、出版社単体では書店の棚を最大限に活用した販促企画には限界がある中、リアル書店との協業を模索していました。

【丸善ジュンク堂書店】新鮮な企画で売り場改善を期待
これまでのフェアはパネルやポップといった販促ツールを使うのが主流でしたが、お客さまもそのような手法に慣れてきていることもあり、訴求力の低下が懸念されていました。出版社とコラボレーションすることで、よりクオリティの高いプロモーションを行い、集客につなげたいという課題がありました。

■提案・実施内容

読者のニーズに“処方本”が効く!
講談社タイガ×レジェンドノベルス 薬局 「よみぐすり」フェア

DNPでは、講談社の小説レーベル「講談社タイガ」と「レジェンドノベルス」から選書された作品を、薬袋を模した袋に入れ、書店の棚に陳列して販売するフェアを提案しました。

読者は店頭 に設置の“気分や悩みのフローチャート”パネルや、袋に記載された“効能書き”などを見て、書籍が入った袋を手に取ります。手に取って袋の中身を覗くまで、どのような本が入っているかはシークレット。本に出合う前の1ステップにより、「思わぬ作品との出会い」や「想定外の驚き」を感じさせるエンタ-テインメント性の高い“新しい本選び”という価値を提供する狙いでした。

■実施効果とポイント

売り切れタイトル続出 ! 店頭撮影をOKにしたことで拡散・集客につながった

フェア期間の1カ月の売れ行きは、本の入荷数に対してほぼすべてが売れるほどの“動き”に。手に取って袋の中身を見なければ、書籍のタイトルや著者名が分からないという、書店では型破りともいえる販売方法ながら、「書棚での思わぬ出会いの演出」により、高い購入率を実現することができました。
また、通常は撮影NGの書店内を、企画ブース周辺に限って「撮影OK」としたことで、SNSなどで拡散。ハッシュタグを付けた書き込みなどを通じて、普段は書店に足を運ばない人に対してもフェアの存在を知っていただくことができ、集客促進はもちろんのこと、メディアからの注目を集める結果も生まれました。

今回の「よみぐすり」フェアの好評を受け、2020年9月11日からは、「あみだ占い」フェアを、ジュンク堂書店池袋本店、梅田店のリアル店舗、honto通販で同時開催しています。
「あみだ占い」フェアでは、「講談社の完結コミック全巻」を対象に、店頭のあみだくじで本を選ぶことをエンタテインメント化。パネルで「今の気分や悩み」の選択肢を「あみだくじ」で表現、先入観なく気分にあった本との出会いを演出しています。
ぜひ店頭でご覧ください!

■DNPの提供価値

出版社様・書店・DNP それぞれの強みが相乗効果となり
お客さまに新しい「体験」を提供できる

出版社様単独で、書店で棚を確保し、さらに企画性の高いフェアを実施するのは容易なことではありません。DNPでは、グループの書店ネットワークも生かしながら、出版社様、書店双方の課題とニーズを踏まえたプロモーション提案を行っています。
デジタルメディアを中心に体験型コンテンツが増える現在、棚置きだけのフェアでは、なかなか読者の心に響きづらくなっています。本選びを「体験」に変え、驚きや感動とともに「新しい本との出会い」を創出していくことが、今後さらに重要になるといえるでしょう。

DNPは、マーケティング企画から製造、流通、販売に至るサプライチェーンを構築できる印刷会社として、全国の店舗に展開できるさまざまなプロモーションをご提案いたします。

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