大阪府泉南市さまでの導入事例
証明写真機Ki-Re-i®のマイナンバーカード直接申請機能を
利⽤し、市⺠のマイナンバーカード申請をサポート!
⼤阪府泉南市さまでは、2022年6⽉より市役所内に設置した証明写真機Ki-Re-iを利⽤し、市⺠がマイナンバーカード直接申請機能を無料で利⽤できるサービスを開始しました。証明写真機Ki-Re-i導⼊の背景と、具体的な活⽤⽅法やメリットについて伺いました。(2022年8⽉26⽇取材)
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大阪府泉南市データ
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- ■自治体名:大阪府泉南市
- ■URL: https://www.city.sennan.lg.jp/
- ■人口:59,920人(2022年7月末現在)
- ■実施期間:2022年6月1日から2023年3月31日
- ■証明写真機Ki-Re-iの設置場所:泉南市役所内ロビー
- ■取材にご協力いただいたご担当者さま:泉南市 市民生活環境部 市民課 課長 西本さま、松下さま
マイナンバーカード直接申請機能の利⽤料を無料化できたことが決め⼿に
- 泉南市さまでは証明写真機Ki-Re-iを導⼊するにあたり、マイナンバーカード交付事務費補助⾦を活⽤し、マイナンバーカード直接申請機能の利⽤料を無料にしています。導⼊にあたっての背景や無料化の流れなどをお伺いしました。
泉南市 市⺠⽣活環境部 市⺠課 ⻄本さま |
⻄本さま「泉南市では、以前から市役所のロビーに証明写真機を設置していました。しかし、新型コロナウイルスの影響でパスポートの申請が減り、さらに市⺠課では窓⼝でマイナンバーカードの無料申請サポートを実施したことも影響し、800円の利⽤料がかかる証明写真機でのマイナンバーカードの申請もほとんどなくなってしまいました。これにより証明写真機の売上が激減してしまい、以前の証明写真機設置業者がメリットを感じられなくなり協定解除の申し出がありました。
泉南市としてはパスポートや免許証の写真撮影に必要な証明写真機が無くなることは避けたかったので、新たな設置業者を探すことにしました。しかし同じ⽅法を繰り返しても意味がないので、他の市役所の事例などを参考に、国の補助⾦であるマイナンバーカード交付事務費補助⾦を活⽤して証明写真機からのマイナンバーカードの申請を無料にする⽅法を考えました。これなら市⺠は証明写真機から無料でマイナンバーカードの申請ができ、市役所は証明写真機を設置し続けることができます。さらに設置業者には国の補助⾦で利⽤料をお⽀払いすることになるので、それぞれにメリットがある良い⽅法だと考えました。
そこで証明写真機を展開しているDNPフォトイメージングジャパンさまに相談し、泉南市の希望する条件で証明写真機を導⼊することが可能かを打診しました。
■希望条件
- 1.⾞椅⼦への対応などバリアフリー設計に配慮している点
- 2.撮影機器としての信頼性が⾼い点
- 3.誰もが簡単にマイナンバーカードの申請が無料でできる点
これら全てに対応可能だとの返事をいただけたので、2022年6⽉より証明写真機Ki-Re-iを導⼊することになりました。」
<泉南市のマイナンバーカード直接申請機能の無料化の流れ>
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マイナンバーカードの申請で窓⼝に来られた⽅は証明写真機Ki-Re-iに誘導
必要書類の記⼊は窓⼝で⾏う |
マイナンバーカードの申請の際、以前は市⺠課窓⼝では対⾯により、職員が写真撮影をする無料申請サポートを実施していました。現在は証明写真機での無料申請が可能になったので、窓⼝に来られる市⺠の⽅は基本的に証明写真機に誘導して写真を撮影してもらい、職員が申請をサポートする⽅法に変更しています。窓⼝での申請の場合、利⽤規約への同意書類を印刷してサインをもらう必要がありましたが、証明写真機Ki-Re-iによる申請では画⾯に表⽰された利⽤規約の同意ボタンを押すだけなので、書類が1枚不要になりました。
<証明写真機Ki-Re-iを利⽤した申請の流れ>
- 1.本⼈確認書類のチェック
- 2.マイナンバーカードの受取り⽅法の選択
(郵送または来庁) - 3.必要書類の記⼊
- 4.証明写真機で撮影し⼿順に従って申請
撮影から申請は証明写真機で⾏う |
職員は撮影のプレッシャーから解放され、窓⼝の稼働率も上がり待ち時間の短縮に
- 泉南市さまでは証明写真機Ki-Re-iを導⼊したことで、職員の⽅々にとっても、さまざまなメリットがあったそうです。
1.写真が綺麗に撮れる
窓⼝での職員による写真撮影の際には、市役所の環境下では光量が不⾜して綺麗な写真が撮りづらいことがありました。また、⾃⾝のスマートフォンなどで申請する際も、家の中では無地の背景も少なく、綺麗な写真を撮るのは簡単ではありません。証明写真機では⾃動で綺麗な写真が簡単に撮影できるので、職員は撮影のプレッシャーから解放され、市⺠にとってはより綺麗な写真でマイナンバーカードが作れるようになりました。
2.窓⼝でアクリル板の移動がなくなった
現在、新型コロナウイルス感染症対策として窓⼝にはアクリル板が設置されているのですが、窓⼝での申請対応の際には撮影のたびに、そのアクリル板を取り外す必要がありました。窓⼝での撮影が不要になった現在は、アクリル板を取り外す⼿間も無くなり、職員の負担が少し軽減されました。
3.窓⼝対応の所要時間が短縮された
マイナンバーカードの申請にかかる所要時間のうち、約半分は写真撮影が占めています。職員による撮影がなくなり証明写真機に誘導することで、窓⼝が空いて稼働率が上がり、来庁者の待ち時間を減らすことにつながりました。
4.証明写真機の売上が⼤幅に増えて市への納付⾦確保が可能に
マイナンバーカード申請での証明写真機の利⽤が⼤幅に増え、その利⽤料は国からの補助⾦で設置業者に⽀払われます。他の撮影分も含めた売上⾦の⼀部は泉南市にも納付⾦として還元されており、市の歳⼊確保につながっています。
市⺠からは「写真が綺麗」「確認証がもらえてわかりやすい」などの声も
- 証明写真機Ki-Re-iでの写真撮影は、市⺠の皆様にも好評を得ているとのことです。
松下さま「証明写真機は写真の鮮明さが圧倒的に良いなと感じています。以前、親⼦連れの⽅がマイナンバーカードの申請に来られた際に、お⺟さんはすでにマイナンバーカードをお持ちで、お⼦さまが新たに証明写真機で申請をされたのですが、写真を⽐較した際にその綺麗さに驚かれていました。」
⻄本さま「証明写真機で申請すると写真付きの個⼈番号カード交付申請確認証が出⼒されるので、マイナンバーカードの顔写真がイメージしやすく、ご満⾜いただいているようです。」
泉南市のマイナンバーカードの普及に向けた取り組み
- 泉南市ではマイナンバーカードの普及に向けてさまざまな取り組みを⾏っています。
1.申請時来庁⽅式の導⼊(2020年4⽉〜)
マイナンバーカードの申請は原則本⼈により申請を⾏う必要がありますが、泉南市では申請時に窓⼝で顔写真を撮影し、本⼈確認と暗証番号の設定を⾏うと、後⽇、本⼈限定受取郵便でマイナンバーカードを⾃宅に郵送する「申請時来庁⽅式」を導⼊しています。
2.休⽇窓⼝の開設(2020年4⽉〜)
マイナンバーカードの取得には必ず1度は来庁する必要がありますが、会社や学校などで平⽇の来庁が難しい市⺠を対象として、⽉1回から2回程度、⽇曜⽇に休⽇窓⼝を開設しています。これとあわせて上記の申請時来庁⽅式を利⽤すれば、会社や学校を休むことなくマイナンバーカードの取得が可能となります。
3.コンビニ交付⼿数料の減額(2022年4⽉〜)
交付後のマイナンバーカードにメリットをあまり感じていない市⺠も多いため、⼀番⾝近にマイナンバーカードのメリットを感じてもらえるコンビニ交付の⼿数料を引き下げ、カード利⽤のメリットを感じてもらう取り組みを実施しています。
4.証明写真機のマイナンバーカード直接申請機能を無料化(2022年6⽉〜)
マイナンバーカードの申請促進と交付率の向上を⽬的として、市役所内ロビーに設置した証明写真機のマイナンバーカード直接申請機能を無料化しました。
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泉南市の今後の取り組みについて
- 泉南市さまでは今後も証明写真機Ki-Re-iを活⽤し、マイナンバーカードの普及促進活動を続けていこうと考えています。
取材にご協⼒いただいた泉南市役所のご担当者さま |
⻄本さま「市役所以外の場所にも、マイナンバーカード直接申請機能が無料化された証明写真機Ki-Re-iを設置したいと考え、可能性の検討をしているところです。今後は、⼟⽇も開いている施設にも無料申請のできる証明写真機を設置し、交付時には⽇曜⽇開庁などを利⽤してもらうことで、平⽇に市役所に来れない⽅がいつでもマイナンバーカードの取得ができる環境にできればと考えています。証明写真機Ki-Re-iは市内の複数カ所に設置されていますが、現在はマイナンバーカード直接申請機能が有料なので、市役所内の機械と同様に無料化できるように補助⾦の申請などを検討しています。
製品・サービスの販売元
※Ki-Re-iは、DNP大日本印刷の登録商標です。
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